3.「心筋梗塞の前兆」

【前兆の特徴】

●胸の痛み、圧迫感、紋扼感
●胸やけ
●腕・肩・歯・あごの痛み

●数分〜10分程度で完全に消失する
●繰り返すことが多い
●階段や歩行等の労作で出現・増悪することがある

●圧迫や体位、深呼吸によって出現する場合、前兆の可能性は低い
●一瞬〜数秒で消失する場合、前兆の可能性は低い

心筋梗塞は非常に怖い病気ですが、その発症前に「前兆を約半数の人で認めます」

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このグラフは、大阪での調査結果ですが、急性心筋梗塞で入院した患者さん全体の中で、「前兆」があった人の割合を赤で、「前兆」がなかった人の割合を青で表示しています。約50%の患者さんに「前兆」を認めることがわかりますが、この割合は1998年から2012年まで変わっておらず、「前兆」があっても病院へ行く必要があるという意識を持った人は増えていないか、病院へ行く必要がある重大な症状(心筋梗塞の前兆)とは感じていないのかもしれません。

その症状は胸の痛み、圧迫感、紋扼感だけでなく、胸やけ、まれには腕・肩・歯・あごの痛みとして現れることもあり、心臓とは関係のないように感じられることもあります。しかも、その症状は数分程度で治まることが多いので、あまり深刻に考えず見落としてしまうことが多いようです。

「前兆」の症状の特徴を上に示していますので、今までなかったこのような症状が出現した場合には、すぐに病院(循環器内科)を受診して検査を受けてください。

前兆を見逃して心筋梗塞を発症してしまえば、致死率は非常に高くなってしまいますので、できるだけ早く受診することをお勧めします。