摂津市STOP MIキャンペーンとは?
「MI」とは、「myocardial infarction」の略で、『心筋梗塞』という意味です。
心筋梗塞とは、心臓に栄養を送る血管(冠動脈)が詰まり、心臓の筋肉が壊死する状態です。
心筋梗塞の致死率は40%と高いのですが、そのうち病院に搬送される前に亡くなる人は8割以上に
上ります。つまり、病院にたどり着く前に亡くなる人がほとんどなので、一刻も早く受診することが
重要です。
また、心筋梗塞を発症した人の約半数は、発症する数日~数週間前に前兆*の症状があることが
分かっています。この段階で治療につなげれば安全に治療でき、心筋梗塞を発症せずに済むのです。
「STOP MIキャンペーン」とは前兆の症状を知ってもらい、前兆の段階で治療を受けることで、
心筋梗塞で亡くなる人を減らそうというキャンペーンです。
*前兆・・・◆今までに経験のない胸痛、胸部圧迫感、胸やけなどの症状
◆数分~10分程度で完全に消失する
◆繰り返すことが多い
◆歩行や階段で増強することもある
ただし、チクチクと針で刺すような痛みや、押さえたり、体位を変えたり、深呼吸によって増強
する痛みは心臓由来でないことが多いです。
全国初のモデル地区!!
「STOP MIキャンペーン」は、日本循環器学会が心筋梗塞による死亡を「半減」させることを目的に
開始したものですが、摂津市はこのキャンペーンを全国に展開するための全国初のモデル地区として
選ばれました。
心筋梗塞で亡くなる摂津市民の比率は、大阪府下の市町村の中で2番目に高いことから、
国立循環器病研究センターと連携して、平成29年度から取り組みを開始しました。「STOP MIキャン
ペーン」に取り組むことで、市民の心筋梗塞による死亡を減少させることを目指します。
STOP MIキャンペーンについて動画公開中!
令和2年度に摂津市の健康づくり推進月間(11月)限定で「せっつ 動画de健康フェス!~おうちで楽しく健康に~」を開催しました。
その中で、国立循環器病研究センター 心臓血管内科 医長の田原良雄先生に、STOP MIキャンペーンについてわかりやすくお話しいただきました。
ぜひ、ご覧ください!
摂津市が全国初のモデル地区となったSTOP MIキャンペーン。心筋梗塞の前兆について一緒に学びましょう。